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ご挨拶

これからの総合アレルギー診療医・専門医のあり方 -第一回総合アレルギー講習会によせて-

一般社団法人日本アレルギー学会
理事長  斎藤 博久

 本年度より日本専門医機構が発足し、2017年度より総合内科、小児科など19の基本領域の一つを選び、3年間の医師研修が実施され20年度に新しい制度における基本領域の専門医が誕生します。これまでの専門医制度と異なり、学会が独自に認定するのではなく、統一基準に基づき第三者機関が認定していくことになります。アレルギー専門医はサブスペシャルティ領域に位置づけられていますので、基本領域の専門医を取得した医師が、専門施設において、さらに3年間研修を受けて誕生することになります。今後、日本アレルギー学会として、日本専門医機構による統一基準に合致する条件下で、国民から求められている総合的にアレルギー診療を実践できる専門医像を提案していく予定です。
 新たな専門医制度におけるアレルギー専門医は日本アレルギー学会が認定するものではないことから、日本アレルギー学会に所属することは要求されなくなりますが、国民の期待に応えるために、日本アレルギー学会が果たすべき役割、責務はこれまで以上に大きくなると思われます。
 このような動向の中で秋山一男前理事長は、国民に期待されるアレルギー専門医を育成するために、そして学会員にも新しい情報を提供するために、総合アレルギー講習会準備委員会を設立され2013年1月より2014年5月まで9回の会議が開催され、基礎、内科、小児科、耳鼻科、皮膚科、眼科のメンバーによりプログラムのみならず、新しい専門医像を育成するための講習会のあるべき姿等についても議論が繰り広げられました。その後、理事会にて大田健常務理事が第1回総合アレルギー講習会の会長に任命され、アレルギー学会員の中から厳選された講師による講義と実習からなる大変充実したプログラムが決定されていきました。
 この委員会のメンバー全員が国民の求める総合的にアレルギー疾患を理解し、診療することができる医師像を念頭におきながら議論した結果、ほとんどのプログラムにおいて複数の診療科にまたがる講師を配置することができたことが大きな特長になっています。これから専門医を目指す医師のみならず、会員、専門医の皆さまにとっても、新しいアレルギー専門医の姿を実感できる充実した講習会となることを確信しております。大田会長はじめ総合アレルギー講習会準備委員会の皆さま、講師や司会を快諾して下さった会員の皆さまに改めて深謝申し上げます。最後に、総合アレルギー専門医の育成を優先事項としたため、一部、社内コンプライアンス上の困難が発生したのにも拘わらず、上記趣旨に賛同し、協賛いただいた製薬会社を初めとする医療関連各社の皆さまに感謝の意を表したいと思います。

 

日本アレルギー学会 第1回総合アレルギー講習会 ~Total Allergistをめざして~

一般社団法人日本アレルギー学会
第1回総合アレルギー講習会
会長  大田 健
(独立行政法人国立病院機構東京病院)

 日本アレルギー学会は、アレルギー学を基礎から臨床まで幅広い範囲にわたり網羅し、最新の基礎および臨床の研究成果、国内海外を問わずその時々の最新の情報提供の場として、開設以来60年を超えて活発に活動し、発展を続けて参りました。これもひとえに、学会の設立に関与された大先輩の諸先生に始まり、その後絶えることなく学会活動に参加しそれぞれの立場で尽力してきた会員全員の総力の賜物であります。

 さて、本学会では、最新の研究成果の発表と情報交換の場として、これまで春と秋の年2回、学術大会を開催して参りましたが、この度、理事会及び社員総会におきまして、平成27年より本学会主催学術大会を年1回の開催とすることに決定致しました。そこで、秋山一男前理事長は、本学会が年1回になることで学会活動が衰退しないよう、またアレルギー学に興味ある次世代の専門医になるための育成と教育の場となるよう、そして会員にとっても新しい情報を得る学習の場となるよう、総合アレルギー講習会の設立を提案されました。そして、向こう3年分の会場確保と準備委員会の設立を実現され、本講習会の位置付け、プログラムの大筋をまとめてこられました。その後を受け、私は第1回総合アレルギー講習会の会長を拝命した次第です。開催に当たっては、アレルギー学の特色である基礎医学と種々の診療科を含む横断的な領域が関係する分野であることを意識し、参加者にとって効率良くアレルギー学が基本情報から最新情報まで学習できる場となることを念頭に、座学と実習からなるプログラムを組みました。秋山先生が組織された基礎、内科、小児科、耳鼻科、皮膚科、眼科で構成される実行委員会のメンバーがコアとなり、一丸となって多くの時間を使って意見交換し出来上がったものです。

 趣意書に書かれた秋山一男実行委員長の言葉に私も全く同感であり、素晴らしい内容なので、そのまま引用したいと思います。「本講習会は、アレルギーに関心のある方をはじめ、専門医を目指す会員の研修と、専門医である会員の生涯教育も目的としており、これまでの学術大会以上に関心と興味をもたれる集会になると考えております。特に、「Total Allergist をめざして」の副題にもありますように、幅広いアレルギー疾患の診断・治療・管理に対応できるアレルギーに関する知見の習得、新規情報の獲得と交換などを目指しております。そして、本学会の優れた特徴でもある、内科、小児科、耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科等の幅広い臨床医学の基盤学会医師・研究者と、基礎アレルギー免疫学研究者とが相互に、且つ横断的に情報を提供しつつ学ぶ貴重な機会となることを確信しています。」

 本会に参加する皆さんが満足される内容の記念すべき第1回総合アレルギー講習会となるよう関係者一同全力で取り組む覚悟です。会員諸兄のご理解と将来にわたるご支援をお願いして、開催の挨拶と致します。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

第1回総合アレルギー講習会実行委員会

委員長
 大田  健(国立病院機構東京病院)

委 員
 相原 道子(横浜市立大学大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学)
 秋山 一男(国立病院機構相模原病院)
 大久保公裕(日本医科大学耳鼻咽喉科)
 岡山 吉道(日本大学先端医学総合研究センター)
 勝沼 俊雄(東京慈恵会医科大学附属第三病院小児科)
 斎藤 博久((独)国立成育医療研究センター研究所)
 庄司 俊輔(国立病院機構東京病院喘息・アレルギーセンター)
 高村 悦子(東京女子医科大学眼科)
 谷口 正実(国立病院機構相模原病院臨床研究センター)
 粒来 崇博(国立病院機構相模原病院アレルギー科)
 中村 陽一(横浜市立みなと赤十字病院アレルギーセンター)

(五十音順)

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