日本アレルギー学会主催の第2回総合アレルギー講習会(第2回講習会)は、第1回講習会に引き続いて大田 健会長のご指導・統括の下、2015年12月12日(土)、13日(日)の2日間パシフィコ横浜にて成功裡に開催されました。受講者数は、学会員1,453名、非会員217名の計1,670名で、一昨年の第1回講習会の1,429名を大きく上回る盛況となりました。大田会長の後を受けて第3回講習会を担当させていただくこととなり、重責に身の引き締まる思いでおります。
本講習会は、既に第1, 2回講習会の際にお知らせしておりますように、単に専門医セミナーという位置づけではなく、総合的にアレルギー疾患を理解し、標準的な診療ができる、いわゆる国民が求める総合アレルギー医という医師像の達成を念頭に企画しております。基礎、内科、小児科、耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科の6つの領域で構成される第3回実行委員会のメンバーがコアとなり、第1, 2回講習会で参加者から得られた意見も踏まえて、より良い内容となるよう立案し、討論を重ねて第3回講習会のプログラムを組ませていただきました。第1, 2回講習会と同様に、実際の診療手技やガイドラインの解説などの臨床に直結した内容から、基礎的および臨床的研究に関する最先端の情報までを広く包括する多彩な内容で構成されております。会場は第1, 2回講習会と同じですが、第2回に続いて全館貸し切りですので、狭いという第1回講習会でのご指摘は今回も克服できる見込みです。新規に8つのセッションが加えられたことで一層内容が充実し、魅力のあるプログラムになったと考えております。第2回講習会の学会員参加者の37%が第1回にも参加されたリピーターの方でしたが、第3回講習会も同じテーマでも座長・演者を新たにするなどの工夫を凝らし、新規の方はもちろん、リピーターの参加者にもご満足いただける内容を目指してプログラムを作成致しました。これまでの講習会と同様にほとんどのプログラムにおいて複数の領域にまたがる司会者と講師を配置した点が特長ですので、ご自身の専門領域外では基本的な知識を習得できるセッション、専門領域では最新かつ最先端の情報を含むセッションを自由に選択いただくことが可能です。本学会の優れた特徴でもある、内科、小児科、耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科等の幅広い臨床系基盤学会の医師・研究者と、基礎アレルギー免疫学研究者とが相互に、且つ横断的に情報を提供しつつ学ぶ貴重な機会となることを確信しています。
本講習会は、学会員、非学会員を問わず、受講が可能です。最先端の情報を吸収したい専門医から新たな専門医制度に沿ったアレルギー専門医を目指す医師、さらにアレルギー診療に従事している医師やアレルギー学に興味のある医師の皆様に対してお勧めできます。第2回講習会と同じく定員は1,800名ですので、どうか奮ってご参加をお願い申し上げます。
第3回総合アレルギー講習会
会長 新実 彰男
(名古屋市立大学大学院医学研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学)
委員長
新実 彰男(名古屋市立大学大学院医学研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学)
委 員
相原 道子(横浜市立大学大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学)
勝沼 俊雄(東京慈恵会医科大学附属第三病院小児科)
後藤 穣(日本医科大学多摩永山病院耳鼻咽喉科)
斎藤 博久(国立成育医療研究センター研究所)
下条 直樹(千葉大学大学院医学研究院小児病態学)
庄司 俊輔(国立病院機構東京病院アレルギー科)
高村 悦子(東京女子医科大学眼科学講座)
竹村 昌也(名古屋市立大学大学院医学研究科 呼吸器・免疫アレルギー内科学)
田中 宏幸(岐阜薬科大学機能分子学大講座薬理学研究室)
谷口 正実(国立病院機構相模原病院臨床研究センター)
中村 陽一(横浜市立みなと赤十字病院アレルギーセンター)
顧 問
大田 健(国立病院機構東京病院)
(五十音順)