会長挨拶

第4回総合アレルギー講習会のご案内

一般社団法人日本アレルギー学会
第4回総合アレルギー講習会会長
第4回総合アレルギー講習会実行委員会委員長
庄司 俊輔

 日本アレルギー学会主催の総合アレルギー講習会を開催致します。
 本講習会は平成26年より年一回12月に開催されており、本年で第4回目を迎えます。
 第1回、第2回の会長を大田健先生、第3回の会長を新実彰男先生がお勤めになり、毎回多数の参加者があり、非常な好評を得ております。
 さて、新しい専門医制度が平成30年つまり来年の春より開始されます。まず19の基本領域より始まりますが、アレルギー専門医制度の研修も遠からず開始の時期を迎えます。これに伴い、アレルギー専門医のカリキュラムが改訂されましたが、そこでの大きな特徴は、それまで重視されてきた知識の習得のみならず、自分の属する基本領域(診療科)以外の他の基本領域に対しての技術及び技能の習得が到達目標として設定されたことです。実際の診療の中で実施する機会は少ないと思われる疾患についても、単なる知識のみではなく、実際に検査や測定を体験し、あるいは皮膚反応などのアレルギー診療共通の基本手技を習得することが今後重要となります。アレルギー学会主催の総合アレルギー講習会は、春の学術大会が先端的な知識や研究の発表の場となるのとは異なり、幅広いアレルギー疾患に対する知識、技術、技能を習得することを主な目的としています。
 本年で4回目を迎える総合アレルギー講習会は、それまで春と秋の年2回開催されていたアレルギー学会主催の学術大会が年1回の開催になるのと同時に創設されました。毎年12月の2日間、パシフィコ横浜にて開催されており、第4回となる今回は平成29年12月16日(金),17日(土)の両日、パシフィコ横浜で開催されます。
 第4回総合アレルギー講習会では、第3回までの講習会とは異なる大きな3つの変更を行いました。第1は、各基本領域での講義及び講演を、新しい専門医カリキュラムに準じた大テーマとして設定したことです。その中の小テーマを、他の基本領域の先生にもわかりやすいベーシックなものと、自分の基本領域の先生に特に関心の持てる先端的及び最新の知見を入れたアドバンスなものに分類してあります。第2は、アレルギー全般の基本となる基礎分野および診療科横断的な内容を大幅に増やしたことです。すべての参加者にとって興味ある話題をベーシックな領域からアドバンス的な内容まで広く聞くことができます。第3は、これまで多くは半日開催であった実習の枠を全日に拡大したことです。実習は参加者アンケートの結果からも毎回非常な好評を得ておりますが、これまでは予約枠がすぐ埋まってしまい、当日に実習体験のできない方が多数おられました。今回より実習枠変更に伴う関連費用増加のため、やむなく実習費の徴収を行いますが、本講習会での実習体験は新しい専門医を目指す方のみならず、参加されるすべての皆様のお役に立てるものと存じます。
 第4回総合アレルギー講習会への皆様のご参加を心よりお待ち致しております。